チャレンジ報告「株式会社 タカナリ」

働き方改革チャレンジ宣言(2018年7月12日)

患者様に満足していただくため、従業員も満足できる職場の環境を作り、従業員としても会社としても成長できるよう技術の精度の向上をします。

名 称:株式会社 タカナリ
所在地:金沢市袋町1-1 かなざわはこまち3階
主業種:医療(接骨院)
従業員:20名

【取組期間】2018年7月~2020年3月
【取組目標】

  1. 一人あたりの生産性を高めるため、時間短縮をしても満足出来る技術の精度を高めます。
  2. 社内の意識改革をし、今まで個々で仕事をしていたものを全員で仕事をして会社が求める方向性と個人が求める方向性のベクトルを合わせます。

関連ファイル

最終報告(2020年10月)

取組内容・経過・効果

有給取得率については、昨年2019年4月から11月の7カ月では54%でしたが、今年の4月から11月までの有給取得率は70%を超える取得率となりました。

取得するための取り組みとして、役職社員が取りやすいよう、まずは社員の育成に時間をかけるようにし、役職社員が行っていた仕事を他の社員もできるようにすることで役職社員が有休を取得しやすい環境を作りました。その結果、役職社員が有休を多くとることによって他の社員も積極的に有休をとる人が増え、相乗効果となりました。

新型コロナウイルス感染拡大の影響による働き方の変化や工夫 など

従来は、県外にある他店舗まで、休みの日に丸一日かけて研修や面談に行っていましたが、それをリモートに切り替えました。それにより、休日出勤の時間が短縮になり、余分な時間を割く事がなくなったので、意図せずに働き方改革が進みました。   

また、集まって研修ができない分、役職社員が行動していた分を、新人でもできるような仕組み作りに取り組み、役割分担に意識を向けるようになりました。  


今後への思い

今までは、全社員に働き方改革を説明し動いていたものの、実際は社員の一部のみが働き方改革を意識していました。ですが、新型コロナウイルス感染拡大によって、全社員がよりスマートに働けるようにと意識するようになり、良いキッカケであったと思います。取り組み期間は終了しましたが、これからも働き方改革に意識を向けて続けていきたいです。


経過報告 Vol.3(2019年12月)

取組内容・経過・効果

■社内の意識改革(有給休暇の取得促進)
プレミアムフライデー(最終金曜日の午後休み)だと社内で「日数が足りず目標値に達成しない」や、患者様に「(研修の為の休診を含め)休みが多すぎる」との意見があったため、プレミアムフライデーを廃止し、新たに「プレミアムホリデー」という、月に1度有給休暇を使用可というルールを施行した(2019年1月より)。

プレミアムフライデー時の有給休暇取得率は2018年3月~2018年12月までの9カ月で31%だったが、2019年4月~2019年11月現在の7カ月で54%になっているため、有給休暇がとりやすい環境になっている。

今までは、上司が有給休暇をとる余裕がなく、また職場が1人でも欠けると回転しにくくなる状況下だったため、スタッフ内で休暇が取得しにくい環境だった。そのため、プレミアムホリデー導入にあたって、患者様の来院動向を分析し、休暇を取得しても大丈夫な日にちを提示して会社から促すことにより、少しずつではあるが、取得する人が増えてきた。

今後に向けて

ゆめたか接骨院金沢院院長 川端幸広より。

スタッフの有給休暇取得に関して、会社で取り組みを強化してきた成果として取得率の向上が数値として現れている事は嬉しい事です。

また、休暇を取るスタッフのフォローをするために一人ひとりのスタッフが新たな業務を覚えて支え合う姿勢も多く見られました。同じ職場で働く仲間同士で助け合う社風が定着していく様にさらなる取り組みを進めていきます。

今年10月には働き方改革をいち早く取り入れ、改革を進めている同業のオーナー様をお招きし幹部陣に向けたセミナーを開催して頂きました。外部からの様々な情報と刺激を取り入れつつ、スタッフや患者様により満足して頂ける企業に成長していきたいと思います。

経過報告 Vol.2(2019年6月)

取組内容・経過・効果

■生産性
生産性を高めるため、勉強会を頻繁に行い技術の向上をしたが、グーグルのコアアルゴリズム(※)の変化により、新規の患者様が減り技術の向上の結果が思うように現れずに生き詰まっている。

(※)グーグルのコアアルゴリズム:
グーグルが独自に開発した、検索ブラウザ上での順位を決めるためのプログラム(アルゴリズム)の中核部分

■社内の意識改革
社内の意識改革が出来るよう各スタッフがこうしたい。あれしたいと言える立場を設けるため、匿名アンケートを行い、更にそこで出た案件で、次回の合宿時に1人30分の時間を設けてしたい事のプレゼンを全スタッフで行う事に決定した(合宿は7月3,4日)そこで出た意見をさらに良い方へつなげていきたい。

今後に向けて

金沢院の院長より。

(株)タカナリの経営理念は患者様、お客様の満足度ナンバーワンの接骨院である事です。

そのためには先ず働く従業員のモチベーションが上がり、働きやすい環境を作っていく事が重要だと感じています。マネージャーとして従来の仕組みを改めて見直し、新たな仕組みを整備しています。現場で働くスタッフは患者様、お客様ファーストですが、裏で支えるマネージャーとしては従業員ファーストを意識しています。従業員が楽しく働きやすい環境にいなければ、患者様、お客様への最高のサービスはできないと思っています。

働く時間、業務負担、女性活躍など様々な働き方がありますが、一気にすべてを変えることは会社、スタッフへの不満と不安をより大きくしてしまうのではないかと思います。

もちろん行動に移すことは大事ですが、会社組織として従業員を雇っているということは、常に業績をあげていかなければいけません。企業として慎重にではありますが、一歩ずつ変えていける部分を模索し続けていきます。スタッフのモチベーションが上がればパフォーマンスは上がります。生産性の向上と更なる企業成長に向けて今後も働き方改革の取り組みに力を入れていきたいと思います。

経過報告 Vol.1(2018年12月)

これまでの取組

  • 組織活性化会議を立ち上げ、一人ひとりの働きやすい環境を作るため意見交換を行った。
  • 以前は入社して半年たたないと有休が当たらなかったものを、入社してすぐに有休がとれるように就業規則を変更した。
  • スタッフのモチベーションを上げるためプレミアムフライデーを導入、午後休みを取り入れた。 

経過・効果(成果も課題も)

■生産性
月ごとの波はあるが、全体を通すと上向きになってきている(105%増)

■組織活性化会議
パソコンを使用して匿名で意見が言える場を設けながらして、改善したい所等の意見交換をした。
まだ一回しかできてないので、効果があるのか不明。もう少し会議を行いながら改善できるところはしていきたい。

■有給休暇付与の前倒し実施、プレミアムフライデーの導入
有給休暇がすぐに使用できるということ、最終金曜日が午後休みになり、モチベーションがあがったスタッフが増えた。

今後に向けて(目標、意欲、感想)

少しずつ社内の雰囲気がいい方向に向かっている反面、変っていく事に動揺しているスタッフもいるので、全社員に浸透できるように工夫や声掛けをしていきたい。 

<入社二か月男性>入社二か月で有休がもらえると思わなかったので素直にうれしいです。