スマートワーク導入支援事業「イワイ株式会社」
多様な働き方を可能にし、生産性を高め、生き生きと働ける会社
弊社は企業理念「個人と会社、そして社会の幸せ」の実現を目指し、その目的達成のため中期経営計画を策定し、日々事業に取り組んでいます。
中期経営計画は従業員アンケートを重視しながら3年毎に策定していますが、昨今、アンケートの中でワークライフバランスに関する要望が多くみられるようになりました。
- 残業を減らしたい
- 自由な働き方が選択できるようにしたい
- 頑張った分だけ給与がもらえる会社で働きたい など
人材の確保が困難になっていく中で、優秀な社員を確保するため、弊社では「自由な働き方を可能にし、生産性を高め、収益を向上させることにより給与向上、残業削減、有休増加を含めた社員の働く環境の整備を目指す」という目標を掲げました。
この目標を達成するための環境を整備するため、スマートワークの導入に取り組みました。
企業としての目標
社員が生き生きと働きやすく、そして生産性を高め収益を向上させていける会社となり、その働き方を周りにも広めていくことで企業理念の実現を目指したいと考えます。
スマートワークにおける現状の課題
(1)【場所の制約】会社にいないと仕事ができない。
⇒営業職の資料や見積もりの作成や技術職の報告書等、外出している職種でも社内に帰って業務を行っている。
(2)【時間の制約】労働契約が固定されている。定時(8時30分~17時30分)
⇒繁忙期、閑散期に関わらず定時間内は業務に従事する必要があり、さらに繁忙期は残業を行っている。(3)【コミュニケーションの制約】直接会わないと打ち合わせができない。
⇒富山、金沢に拠点があり、会議等は集まって行っている。
実際に行った取り組み
(1)モバイルPC、クラウドシステム(Kintone、MS365)の導入
外出先でも顧客情報や社内依頼ができるようになった。
(2)フレックス制度の導入
自分自身で勤務時間を変更、管理できる制度としてフレックス制度を導入した。
(3)金沢-富山のWeb会議環境の導入
外勤者がいる課では基本Web会議で行い、さらに録画をするようになった。
職場環境や働き方の変化
(1)外勤者は直行直帰が可能になり、内勤者はテレワークが可能になった。
(2)労働時間を固定することなく必要な時に必要な業務ができるようになった。
(3)直接集まらなくても打ち合わせが可能となり、さらに録画を見てもらうことで参加できない人も後から内容を共有できるようになった。
数値的な検証
また、検証項目として「残業時間」「有休日数」「顧客満足度」を指標として検証を行いました。
- 残業時間 5年前と比較し、従業員1日一人あたりの残業時間が50分⇒5分になった。
- 年間休日数(年間休日+有休取得日数) 5年前と比較し1人あたり平均125日/年⇒139日/年になった。
- 顧客満足度 メーカー調査の顧客満足度調査で全国150社中10位の評価を得た。
直行直帰が可能になり、人によっては月の勤務時間が既定の時間(8時間×20日)を下回る人も出てきました。マイナスになる場合は本人の申請により有休の時間消化を認めています。
また在宅ワークが可能になったことで、家庭で急遽トラブルが合った時(子どものお世話や介護など)にも対応することが可能になり、ワークライフバランスを両立できるようになりました。
経営者や管理職の心理的変化
会社として取り組んだことにより、労働環境が向上しました。管理職も積極的に帰宅するようになり残業時間が減少し、また外部からの評価が高まり、求人の際にも応募が増え、求人を出した際にも募集が無いという事が無くなりました。
従業員の心理的変化
在宅ワークや休みの取得が推進されたことで、ワークライフバランスが向上し、家庭や趣味と仕事の両立が可能になりました。また、本取り組みとは別に副業規程を整備したことで、人によってはスキルアップや自己実現に時間を割く人も出てきました。
業務面から見ると、社員自身が自由な働き方の中で裁量権を得たことで、自分自身の業務に関して自己管理する必要が出てきました。その結果、生産性の高い働き方を自身で考え、取り組むようになりました。
イワイ株式会社
設立 | 昭和23年 |
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事業内容 | 複合機・パソコン・プリンター等の販売および保守 |
本社所在地 | 石川県金沢市大友2丁目83番地 |
従業員数 | 36名 |