スマートワーク導入支援事業「株式会社山岸建築設計事務所」
「各々に合わせたキャリアアップの道をつくりやりがいのある会社に」
2021年3月に創業70周年を迎えました。大型公共施設から個人住宅まで、さまざまな建築物を設計しています。建築(意匠)・構造・設備の各専門分野の技術者が在籍し、トータルで質の高い建築を提供できるよう心がけています。
スマートワークを導入し、「働き方改革三本の矢」を実現いたします。
- やりがいのある会社にする
⇒やる気を伸ばす、やる気を受けとめる組織づくり - ちゃんと見て、しっかり伝える
⇒目をそらさず事実に向き合い課題解決に努める - 各々に合わせたキャリアアップの道をつくる
⇒ひとりひとりの思いへの共感と尊重
スマートワークを導入するにあたり、
・建築士という専門色の強い職種にどう取り入れるか
・設計業務はチームで行うため、チーム内の連携や技術的なフォローをスマートワークでどう実現するか
を考える必要があります。
働き方改革における現状の課題
Uターン・Iターンの中途採用を積極的に行っているため、多種多様な人材が増えた。
女性社員も増え、子育て世代が働きやすい環境をどう作るかが課題。
60歳定年で延長雇用の制度を設けている。最年長77歳を含め70代が3名、60代は5名程、実質的には定年なし。
幅広い世代間で業務上の制度をどう整備していくか考える必要がある。
現在のネットワーク環境は、社内共有ストレージを構築し、最低限WiFiを整備している状況。テレワークの就業規則も特に設けていない。
スマートワーク導入に向けた取り組み
- テレワークを見据えたネットワークの再構築
- 新入社員や内定者を含めたフォローアップなどの人材育成やモチベーション向上のための社内研修の実施
- スマートワークを考慮した就業規則の作成
企業としての目標
【目指す10年後の姿】
自由な働き方によって、金沢という歴史都市で働く価値を高め、日常から金沢の文化に触れ、生活の中に文化を取り入れながら、豊かな生活を送り、その豊かさが仕事へのやりがい、また設計という仕事を通じて、建築文化の新たな創造へのモチベーションとなる企業を目指します。
実際に行った取り組み
- テレワークの導入(システム構築・機器購入等)
- クラウド給与の導入
- 就業規則の変更
- スマートワークを推進するための人材育成・研修
- 人事評価制度の見直し
職場環境や働き方の変化
- 時間外勤務の削減 昨年度比▲2.2H/人・月
- テレワーク率の増加 昨年度比+2.03日/月
- 中途採用・新卒社員の採用 昨年度比+3人
- 紙トナーの使用量 昨年度比▲17% など
経営者や管理職の心理的変化
テレワークを本格始動した直後、働き方が見えないことに難色を示した管理職もいるが、3回の社内研修により、従来の働き方の固定概念を取りはらい、柔軟な働き方に対する意識を変化させることができました。業務効率も上がってきたため、現在は個人の裁量にまかせています。情報共有ができていないなど課題は多いが、グループウェア導入や「自律型人材の育成」をテーマに社員教育を今後も継続していきます。
従業員の心理的変化
当初はテレワークに戸惑う社員もいたが、各々の働きやすいスタイルが定着してきました。長期自宅静養が必要な社員がいたが、在宅ワークが可能になったことで業務が滞ることなく遂行できるようになりました。特に、子育て世代や介護世代からは、仕事と家庭の両立がしやすくなったとの声をよくききます。社内研修では、「こんな働き方ができたらいいな」をテーマに意見を出し合い、実際にワーケーションを体験してもらった結果、スマートワークへの理解と意欲が高まりました。
株式会社山岸建築設計事務所
設立 | 昭和26年3月 |
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事業内容 | 建築(設備)設計・監理 |
本社所在地 | 石川県金沢市中村町31-47 |
従業員数 | 35名 |
事業所表彰 | 令和2年度 金沢市はたらく人にやさしい事業所表彰 |