スマートワーク導入支援事業「加賀建設株式会社」
「誰もが どこでも 自分らしく 挑戦できるための環境づくり」
建設業はこういったものである“だから仕方がない”
どうすれば建設業に対する先入観や固定概念を変えることができるかを目標に、過去10年間、これまでにやりがいのある仕事は何かを考えながら、自分らしく働ける環境作りに挑戦してきました。
現在では建設業にとどまらず、飲食業、お茶の製造販売と様々な事業に取り組んでおります。その中で『誰もが挑戦し、最大限の力を発揮できる』ように、福利厚生面だけではなく働き方という観点からも変えていきたいと考えるようになりました。
経営の多角化に伴い、多様な人材が集まるようになり、これまで以上に新しいことができる会社になってきたと思う反面、一方で新型コロナウイルス拡大の影響もあって、場所や時間を選ばない人が最大限のパフォーマンスを発揮できる環境と制度の課題を感じるようになりました。そういった経緯もあり、今回私たちは課題と感じたことを解決するべく、スマートワークの導入を図りました。
働き方改革における現状の課題
(1)求人応募が昨年比較で7割程度
時代に即した働き方が提案できていない
(2)資料や会議環境の整備が不十分
生産性に影響を及ぼす手間が生じている
(3)今回のコロナ禍のような緊急時
柔軟な働き方が出来る環境が用意されていない
(4)人事評価制度の導入
評価方法について個人差が発生している
スマートワーク導入に向けた目標
場所に捉われない働き方の提案
- テレワークの拡充及び働き方改革コンサル
あるべき働き方をつくりあげるネットワーク型組織への移行
- 会社の未来像を社員と共有
①トップインタビュー
②キックオフミーティング
③ワークプレイス診断
④モデルオフィス視察
⑤ワークショップの実施
組織を横断したDX化の促進
- テレワークの拡充及び働き方改革コンサル
組織の課題抽出を行い Microsoft365 を活用したDXの実現
時間にとらわれない働き方ができる環境づくり
- 多様な働き方を考慮した就業規則の変更
在宅勤務でも短時間勤務や時差出勤を可能にする制度
やりがいを感じる人事評価制度の構築
- 人事評価制度の見直し
評価分析によって可視化し、「挑戦」を新たな要素として取り入れる
企業としての取り組みについて
これからも 2030年より先も
誰もが どこでも 自分らしく 挑戦できる環境をつくり
地域で輝いて 地域で稼ぐことのできる企業
を目指してまいります。
実際に行った取り組み
【1】場所に捉われない働き方の提案
・テレワークの拡充及び働き方改革コンサル
あるべき働き方をつくりあげるネットワーク型組織への移行
・会社の未来像を社員と共有
①トップインタビュー
②キックオフミーティング
③ワークプレイス診断
④モデルオフィス視察
⑤ワークショップの実施
どのような環境が誰もが活躍できるのかを、モデルオフィスの視察、理想の働き方についてのワークショップを行い可視化した。
さらに、テレワーク制度を導入したもののほとんど利用されていなかったことから更なる拡充を図り、誰もが場所に捉われない働き方が出来るようになった。
【2】組織を横断したDX化の促進
・テレワークの拡充及び働き方改革コンサル
組織の課題抽出を行い Microsoft365 を活用したDXの実現
IT経営簡易診断を活用し、組織の課題抽出を行った。そこで、強化事項を把握し、Microsoft365を導入。どこでも社員間で情報共有をリアルタイムに行えるようにし、Microsoft365を活用したDXの実現を図った。
【3】時間に捉われない働き方ができる環境づくり
・多様な働き方を考慮した就業規則の変更
在宅勤務でも短時間勤務や時差出勤を可能にする制度
在宅勤務でも短時間勤務を可能にし、子育て中の社員でも時間に捉われず働くことが出来るように制度導入。
また、子供の送り迎えや習い事などで、働く時間をずらしたいと希望する社員には、時差出勤制度を利用できるようにした。
【4】やりがいを感じる人事評価制度の構築
・人事評価制度の見直し
評価分析によって可視化し、「挑戦」を新たな要素として取り入れる
人事評価制度を導入したものの、社員間での評価のばらつきがあった。そこで、評価制度の運用カルテを活用し、評価結果の分析及び課題抽出を行い、被評価者に対しての目標設定サポートや評価者に対しての評価方法サポートを行った。
職場環境や働き方の変化
柔軟な働き方が出来るようになったことで、社員一人ひとりに合った働き方が出来るようになった。
お子さんの習い事の都合上、決まった曜日には早上がりを可能としたり、中途採用において、お子さんの送り迎えのことも考慮し、短時間勤務を可能とするなど、その人それぞれの都合にあわせて柔軟な働き方が出来るように、会社から働き方の提案を行った。
いつでもどこでも働くことが出来るように業務のやり方を変えていったことで、業務の効率化にもつながった。その結果、テレワーク実施日数は、導入当初0日に対して、直近では5日となった。
また、業務効率化も進んだことから社員の生産性向上にもつながり、人事評価制度における平均評価数値は前回評価期間と比較して、7%アップとなった。
経営者や管理職の心理的変化
近年、企業がダイナミックに変化していくことが求められ、その変化を生むのは“人”であると考えています。
“人”が個性とチームワークを最大限に活かしながら「自分らしく」働くことができるよう、経営者だけでなく、あらゆる年代・性別・部署の社員でチームを作り、スマートワーク事業に取り組みました。
実際に取り組んできた中で、今働いている社員が何を思って、何を理想としているのかを話し合い、お互いに意見を尊重し合いながら、どうしたら皆が「自分らしく」働くことが出来るかを考えました。トップダウンだけでなく、社員一人ひとりが自分の頭で考え行動することで、社員のエンゲージメントも高まり、企業としても生産性向上にもつながりました。
今後も常識に捉われない時代に即した働き方を目指し、誰もが力を発揮できるウェルビーイングな働き方を目指していきます。
従業員の心理的変化
今回のスマートワーク事業を通して、いつでもどこでも「自分らしく」働けるように、業務効率化・組織体制の強化が図られ、今まで以上に「自分の頭で考え行動する」ことができるようになり、自己成長にもつながりました。
また、働く“人”に合わせた柔軟な働き方ができるようになったことで、ライフステージに合わせて無理なく安心して働くことが出来るようになったことと、制度を導入するだけでなく、周りが理解し制度を利用しやすい環境にもなったことで、子育て中の社員も安心して制度を利用できるようになりました。
今後も、働きがいを感じながら、企業とともに成長していけるよう、力を発揮していきます。
加賀建設株式会社
設立 | 昭和18年6月 |
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事業内容 | 土木事業、建築事業、地域活性化事業 |
本社所在地 | 石川県金沢市金石西1丁目2番10号 |
従業員数 | 84名 |
事業所表彰 | 平成27年3月「いしかわ男女共同参画推進企業」認定 平成29年2月「はたらく人にやさしい事業所」認定 平成29年6月「女性活躍促進モデル企業」認定 令和元年7月「えるぼし(三ツ星)」認定 令和2年10月「地域牽引未来企業」認定 令和2年12月「くるみん」認定 |