育児休業体験レポート10
株式会社北村機器製作所 S さん
1人目の子どもが産まれてすぐ
令和6年4月22日~令和6年8月20日( 121日)取得
育休を取得した理由、きっかけは?
妻は初出産だったためか、出産後に心身ともに疲弊してしまい、軽いうつ病を発症して日常生活が送れないような状態となり、精神科に入院(入院期間は出産の退院から約1ヶ月間)。父親である自分が、育休を取得して育児をする以外の選択肢がない状況になったため、育休を取得することにしました。
育休の取得にあたり、職場で準備・調整したこと
営業担当取引先(約10社)への窓口業務・見積り業務・その他業務などを、同じ職場の方々に対応していただくようお願いしました。
急な育休取得となったため、引継ぎ期間は3週間程度でしたが、取引先への周知・協力・理解を得ることに注力しました。
育休中の1日の主なスケジュール
6:00~7:00 起床し、赤ちゃんのオムツ交換・ミルク準備
8:30~9:00 朝食、11:00~12:00 昼食、17:00~18:00 夕食
9:00~16:00 3時間おきに赤ちゃんのオムツ交換・ミルク授与
18:00~20:00 赤ちゃんのオムツ交換・ミルク授与、赤ちゃんとともに就寝
(夕方の15:00~17:00の行ける時間帯にてスーパーで買い物など)
育休取得の感想
【よかったこと】
育休を取得したことにより、子どもの成長をリアルタイムで見ていられたことです。
体の大きさの変化、発する言語、寝返りなど日々の成長を確認していけたことがとてもよかったです。
私の場合は育休を取得せざるをえない状況でしたので、育休制度に感謝です。
【大変だったこと】
初めての育児でしたが、好きでしていれたので大変という表現にはなりません。
家族や会社のサポートもありましたので何事もなく、順調に育児ができました。
【仕事への影響】
自分のしていた業務を会社の方々に急遽していただいた事で大なり小なり迷惑をお掛けしました。
ただ、職場の方々の反応は非常に温かかったです。
育休の取得を検討中の方へのメッセージ
男性だから育休を取りづらい、仕事を休むことに抵抗があるなど、不安はたくさんあると思いますが、様々な制度が柔軟に活用できるよう整えられていますので、職場や家族ともよく話し合った上で、ぜひ育休を取ってください。
育児を通して得られる経験と、子どもの成長を間近で見られる感動は、これからの自分自身の成長にもつながるはずです。
勤務先からのコメント
年始に営業チームの1名が部署異動となったため、2名体制で対応していた矢先、家庭的な事情とはいえ、出産後約1ヶ月で急遽育休を取得することになり、会社としては正直焦ったというのが本音である。
しかし、他部署の社員が「Sさんのためならいくらでも協力するよ!」と言って前向きに応援してくれたため、これを機に職場が一致団結したように思う。
また、休業者のフォローを他部署が行ったことで、営業業務の内容把握にもなり、他社員のよい成長機会となりました。これを機に社内での多能工化が推進していけば良いと思います。
育休取得までの準備期間は3週間と短かったですが、本人から現在の家庭状況を逐次報告頂いていたので、早期に応援体制を確立することができ、コミュニケーションの大切さを再認識する良い機会となりました。