男性育児休暇取得の推進(株式会社アイサス)

市内の企業で男性育休制度を有効活用して活躍されている方についてご紹介します。

プロフィール

中山 嘉さん
株式会社アイサス
HRC(ヒューマンリソースセンター)センター長

育休期間:令和元年11月~令和2年4月
     令和3年8月~令和4年2月

【職務内容】

主に、人事・労務関係

育休取得した理由・きっかけをお聞かせください

子育てにしっかりと関わりたいと思っていたからです。
出産後の産後うつの記事を読んだことがあり、育休を取得して夫婦で育児をしないといけないと思いました。
アイサスは福利厚生が充実している会社なので男性でも取得できると思ったのも理由のひとつです。

育休を取得して良かったこと、大変だったことを教えてください。

子供たちのことが大好きになります。家族のことが大好きになります。
現在でも「子供たちのために」「家族のために」との思いで、仕事を頑張ることができます。
大変だったことと言えば、産後3ヶ月くらいまで。(育児休業に限定されませんが)
「こんなに寝られないとは思わなかった。きつい・・・」という思いでした。

長男誕生後、妻が体調不良となり、予定していた育休を延長したことも大変だと感じたことです。

当たり前ですが、子供中心の生活になります。
子供が起きていれば日中でも深夜でも起きていますし、子供が寝れば「少しでも休もう」と思って自分も寝ます。
夜少しだけ妻とお菓子を食べながらゲームをするのが楽しみ&息抜きです。

仕事への影響はどうでしたか?

先輩社員が気を使ってくださり、業務を引き継ぎまわしてくださいました。

先輩社員はかなり大変だったと思います。自分は運が良かったなと、今でも思います。私自身はある程度スムーズに復職できたので、仕事への影響は大きく感じませんでした。

家族や身近な方の反応はどうでしたか?

育休取得することを決めたとき、妻はすごく安心していたように感じます。
今でも「あのとき一緒に育児をできて良かった」と言われます。

「育休期間中に2人で頑張って育児をした」という経験は、私たち夫婦にとってとても大切な経験・思い出となっています。

■株式会社アイサスについて

設立

平成17年10月5日(2005年)

事業内容

ASPサービス事業、主に公共工事施工中の書類やデータのやり取りを行うシステム提供

本社所在地

石川県金沢市諸江町中丁171-1 梅信ビル2F

代表者

代表取締役 百成 公鋭

ワーク・ライフ・バランスへの取組

令和4年度 金沢市はたらく人にやさしい事業所表彰

令和5年1月 石川県パパ子育て応援起業認定

令和5年3月 石川県ワークライフバランス企業知事表彰

男性の育児休業取得状況と取得促進に向けての取組をお聞かせください。

令和元年に初めて男性社員が育児休業を取得しました。
令和7年3月までの期間で、育児休業対象者7人の内6人が取得しています。
取得期間は1ヶ月半から3ヶ月の方が多く、長期の方で5ヶ月取得した方や、6ヶ月取得した方がいます。

「上位者が率先して育児休業を取得するように」とトップの指示があったことで、実際に男性の支店長が取得し、他のメンバーも育児休業を取得しやすい環境になっていると思います。

取得促進に向けての取組としては、育児介護休業法改正の際に、適宜全社にアナウンスをしているほか、育児休業取得者から育休についての感想を社内報に載せています。
取得した男性社員のパートナーにも社内報に登場してもらい、パートナー目線の感想を社内報で伝えてもらったりもしています。

そのほかに、令和6年から男女問わず育休取得者がいる部門の社員には「育児休業等職場応援手当」(毎月一定の額)を支給するようにしました。

男性が育児休業を取得することのメリットを教えてください。

夫婦で共同して育児をする経験を得られる、その結果、「妻が安心していた」「子供がかわいかった」「大事な時間だった」などの声が聞かれます。また、仕事への意欲が復職後増しているようにも感じます。
会社への信頼感が増した、と言った方が良いかもしれません。

企業内・外でどのような反応がありますか?

企業内外ともに概ね良好だと思います。
採用時の会社見学や面接の際に、男性育休の話をすると「この会社は安心できる会社だ」と、むしろ女性求職者が選んでくれる傾向にあると感じています。

男性育休取得を推進するうえで今後重要なことを教えてください。

育児休業を特別扱いするのではなく、日常的に男性女性関係なく休みを取得しやすい環境を整えていくことが重要かと思います。
また、トップが育児休業(現在では介護休業なども)について考えを発信していることも大切だと思います。

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