障害者雇用の推進

今回は、障害者雇用の推進に取り組む企業に、就労や定着に向けた職場環境づくりなど、障害のある方が職場で活躍するためのヒントを伺いました。

キーワードは『障害者雇用の推進』です。

プロフィール

(お話)代表取締役 平嶋 進 氏

■ 株式会社 金沢環境サービス公社について

設立 昭和32年8月28日(1957年)
事業内容 下水道管路維持管理、下水道処理施設維持管理、公害分析調査、一般廃棄物・産業廃棄物収集運搬、浄化槽清掃
本社所在地 金沢市御影町23番10号
代表者 代表取締役 平嶋 進
ワーク・ライフ・バランスへの取組 平成30年度 金沢市はたらく人にやさしい事業所表彰
平成29年度 独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構
      障害者雇用優良事業所等表彰 理事長努力賞
平成27年度 いしかわ障害者雇用推進カンパニー認定

■ 障害者雇用を推進されるようになったきっかけをお聞かせください

以前は、特段の配慮・努力をしなくても、健常者と同様に働いていただける障害のある方に恵まれ、法定雇用率をクリアしていましたが、次第に高齢化が進み定年を迎えるようになりました。
そのような状況の中、仕事上の顧客だった障害者雇用支援機関から、職場実習やトライアル雇用のお誘いがあり、受け入れを始めました。

■ 障害者雇用のこれまでの経緯についてお聞かせください

何度かの職場実習やトライアル雇用を通じ、試行錯誤をしながらも、徐々に周りの理解が深まり、職場の問題点を改善しながら、現在の雇用継続に至っています。

【現在の障害者雇用の状況】

障害者5名(精神障害4名、知的障害1名)
障害者雇用率3.6%(5名/139名)
※R1年11月時点

■ 職場環境、サポート体制等、配慮されていることはありますか?

障害のある方の負担を軽減し混乱を招かないように、担当相談員を決め、指示系統を一本化して対応しています。
個々の特性を考慮して、間仕切りや机の配置を工夫し、相談員以外の社員や顧客との過度の接触を避けられるようにも配慮しています。
また、電話や社員同士の会話が気になる人は、耳栓等を使用したりと個別に対応しています。

■ 障害者雇用に対する社内の反応はいかがでしたか?

当初は社内での理解がなかなか進まないのではないかという不安がありましたが、予想以上に理解が進み、好意的に対応してくれています。

また、障害のある方に対する理解を深めるため、自発的に資格を取ったり、各部署の担当者が熱心に啓発してくれていることで、良い職場環境づくりに繋がっていると思います。

支援機関からもジョブコーチが定期的にサポートしてくださったり、様々な相談をさせて頂いたりもしています。

企業在籍型職場適応援助者2名、障害者生活相談員5名
雇用環境整備士(第Ⅱ種)3名、精神・発達障害者しごとサポーター6名

■ 働いている障害のある方の声

優しく接してくれる人が多い会社だと思います。
サポート体制もしっかりしていて、働きやすいように配慮して頂いています。

社内での仕事の様子

■ 障害者雇用を推進するメリットをお聞かせください

障害者雇用に取り組むことによって、障害のある方に限らず働きづらい環境があれば、その改善に繋がっていくのではないかと考えています。

■ 障害者雇用を進める上での課題はありますか?

障害の有無にかかわらず、仕事や職場環境とのミスマッチが離職に繋がります。
精神障害の場合、その適性を見極めるのが難しく、お互いに無理をして頑張ってしまい、結果的に長続きしない事が多々ありました。

■ 障害者雇用において、今後さらに工夫していきたいことがあればお聞かせください

現在は障害のある方の業務のほとんどが社内業務です。
さらに雇用を拡大するためにも、現場作業でいかに障害のある方が活躍できる雇用環境を整えられるかが今後の課題と考えています。

■ 障害者雇用を始めようとする企業に向けて

職場実習やトライアル雇用は、受け入れる会社にとっても大変勉強になります。
社員の理解も深まることで、働きやすい環境づくりへの改善点にも気付かせてくれるのではないかと思います。