男性育休の推進

今回は、市内の企業で男性育休制度を有効活用して活躍されている方についてご紹介します。

キーワードは『男性育休の推進』です。

2人目のお子さんの出産を機に、約1か月の育児休業を取得された方をご紹介します。

プロフィール

神納 毅 さん
株式会社 日本海コンサルタント
社会事業本部 計画研究室 リーダー

【略歴】

入社12年目(R1年時点)、計画研究室のリーダーとして、地域活性化に向けた人々の暮らしに関わるまちづくりについて、将来を見据えた独自の研究など、様々な研究開発に従事。
H30年10月から約1か月、2人目のお子さんの出産に合わせて育児休業を取得。

■ 育休取得した理由・きっかけをお聞かせください

社内での男性の育児休業として初めてのケースだったので、いろいろと不安もありましたが、妻(同社勤務)の希望もあって取得しました。
会社として育休取得を推進していることもあり、日頃から育児に関する情報に触れる機会も多かったため、会社としてのモデルにつながればと思い、育休取得することにしました。

■ 育休取得前や育休中、職場内で準備・調整されたことはありますか?

業務の落ち着く4月ごろ(出産の約半年前)から上司と相談して、仕事に影響がないよう、早めに相談や引き継ぎなどの調整を行いました。
当初から育休を取得した際は、会社との情報共有の必要性が高いと想定されたため、事前に会社と相談しながら試験的なテレワークの準備を行い、育休中には、取引先とのメール、電話、自宅での作業など、必要な仕事を部分的に行うことができました。(延べ3日程度、電話30分程度)

【育休期間の1日のスケジュール】

・出産後2週間くらい
 名前を決めたり、出生届の提出など、事務手続きを行う

・2週間以降
 午前:長女(1人目の子)の保育園の送迎、家事、買い物など
 午後:妻が子供の世話をしている間、少し仕事を行う
 夕方:夕食準備、子供のお風呂など

■ 育休を取得した感想はいかがでしたか?

1人目の子供が生まれたときは仕事優先で、子供のことは妻に任せていました。
育休取得で、子育ての役割分担や仕事とのバランスについて意識することにつながりました。
いつもより時間に余裕が生まれたことで、子供と接する時間も増え、休日に遊びに出かける余裕が出来ました。
妻も喜んでいますし、育休取得に理解、協力してくれた部署や会社に感謝しています。

今回、予定日より2週間程度早い出産となり、予定していたスケジュールでの引継ぎが出来ず、少し慌ただしい育休スタートになりました。
育休中は、仕事のことや復帰後への不安もありましたが、テレワークで仕事に関わり、進捗状況などを確認できたことで、ブランクを感じず安心して仕事に復帰することができました。

会社の上司や同僚、後輩とコミュニケーションをとりながら、家庭でも仕事に従事できるよう、テレワークなどの環境整備等が進めば、自分よりも長期の育休取得も可能ではないかと思います。

実務的な課題は、まだまだ多いと思いますが、今後も会社の育休取得が続くよう、今回のケースを活かしてもらえると嬉しいです。

■ 株式会社 日本海コンサルタントについて

設立 昭和51年6月10日(1976年)
事業内容 建設コンサルタント
本社所在地 金沢市泉本町2丁目126番地
代表者 代表取締役社長 黒木 康生
ワーク・ライフ・バランスへの取組 平成29年3月 くるみん認定
平成29年度 金沢市はたらく人にやさしい事業所表彰

■ 育休取得を推進されるようになったきっかけをお聞かせください

(お話)管理本部 総務部 部長 山田 睦 氏

これからの時代、様々な働き方がある中で会社としても育児休業を取るケースを考えることは、大変意味のあることだと認識するようになりました。

くるみんの認定取得を期に、ワーク・ライフ・バランスへの関心が高まり、社内の雰囲気も変わってきたのも要因だと考えています。

【社内の育休取得の状況】

女性の育休取得率は100%(H29:2名、H30:5名、R1:2名)
男性の育休取得者数は2名(H30:1名、R1:1名 いずれも約1か月)
※R1年11月時点

■ 育休取得にあたり配慮されたことはありますか?

育休取得前の早い段階から、仕事に支障が出ないよう、部員および顧客にしっかりとした説明をして理解を得た上で、部長・人事担当と共に準備を進めました。

男性育休取得希望者は、特に育休期間の収入面が心配になるので、育休取得から復職までの流れ・手続きを文書にまとめて情報共有するようにしました(支給される金額、支給時期、育児休業給付金の申請に必要な書類など)。

また、育児休業中も定期的にメール等を用いて情報共有を図り、復帰しやすい環境づくりに心掛けました(育休取得の不安感や罪悪感の軽減、および復帰後スムーズに仕事に戻るための準備など)。

■ 企業内・外でどのような反応がありますか?

【社内】

  • 今回のケースによって、社員の男性育休に対する意識が向上した(育休取得の敷居がより低くなったように感じる)。
  • R1年にも他の男性社員が育休を取得。今後、育休を取得する男性社員も増えてくると思われる。

【社外】

  • R1年度の企業説明等でも男性育休への質問が増えてきており、男性社員の育児休業取得を当社の長所として捉えている。
  • ワーク・ライフ・バランスへの意識も高まっており、就職する際の企業を選ぶ基準のひとつになりつつあると感じる。

■ 男性育休取得を推進するメリットや今後の課題があればお聞かせください

【メリット】

  • 社員が多様な働き方ができることの安心感を得られた(男性・女性ともに)。
  • 男性育休取得者の実体験を、これから育休取得を希望する社員に情報共有できるようになった。

【課題】

  • 育児休業の開始日(出産日)が予定通りにならない場合があるので、仕事の引継ぎは早めに完了させる必要がある。
  • 引き継いだ社員の負担が増えるため、育休取得者の罪悪感や不安、引き継いだ社員の疲労や不満がある場合の対応策を検討する必要がある。

■ 企業として今後の目標があればお聞かせください

仕事をする上で家族や家庭の支えは大変重要だと考えています。子供が生まれて育児ができるタイミングで、男性も家庭において家事や育児の役割を担うことは、家族としての絆を深めることにもつながります。

会社として育休取得をサポートできる制度をつくり、育児に積極的に関われるような企業を目指すことで、家族を大事にする社員の幸せ、働きやすさにつながればと思っています。

今回のモデルケースを機に、これからも年々育休を取得する社員が増えればと考えています。