シニア人材の活躍

今回は、市内の企業で活躍されているシニアの方についてご紹介します。

キーワードは『シニア人材の活躍』です。

現在、これまでの経験を活かし清掃業務を行うリーダーとして、スタッフをまとめながら、日々、作業されているシニアの方をご紹介します。

プロフィール

米山 四郎 さん(74歳)
株式会社 エー・オー・シー
清掃業務リーダー

【これまでの略歴】

自営業にて運送業務に30年間従事。60歳で定年後、市シルバー人材センターの会員として、市埋蔵文化財センターの作業に従事。2011年1月(65歳) 入社、現在に至る。

■ 現在のお仕事についてお聞かせください

私を含めたスタッフ4人(うち障害者雇用で働く方3人)で、県内にあるエー・オー・シー所有のスタッフ社員寮(白山寮)や、スタッフ用の賃貸ワンルーム寮に行って、清掃作業(トイレや洗い場などの清掃、スタッフ退去後の室内清掃など)を行っています。

【勤務スケジュール】

 9:20 本社に集合
    その日清掃する寮へ移動
    各スタッフが行う作業の段取り、指示
    清掃作業(日によっては複数の寮をまわる)
    《清掃頻度》
    ・白山寮:毎日清掃実施
     ※トイレ、風呂、食堂、廊下などを清掃
    ・賃貸ワンルーム寮:退去者発生時清掃実施(月平均5~6室)
     ※室内、トイレ、風呂、流しを清掃

16:40 本社に戻る

勤務時間:6時間20分
休日休暇:土日祝休み(会社カレンダー)長期連休、慶弔、記念日休暇、有給休暇あり

■ 就職のきっかけをお聞かせください

埋蔵文化財センターの作業は夏場中心で、天候の悪い冬場は仕事がなくなってしまうことがありました。
3か月くらい家にいる時期がありましたが、することがなく退屈な日々を過ごしていました。

そんな中、知人からエー・オー・シーで人材募集している仕事があると紹介されて話を聞いてみることにしました。

最初に話を頂いたときは断ったのですが、しばらく経ってまだ募集中だったため、具体的な話を聞いたり、仕事の現場を見たりして、できそうだと感じて入社することにしました。

■ 働くことのメリットは何ですか?

収入があることが大きいですが、家計も助かるということで家族(妻)が喜んでいます。

重たい物の持ち運びもなく、体力的にも負担はないですが、もともと身体を動かすことは好きだったので、働いて体を動かすことで健康維持にもつながっていると思います。これまで入院したこともありません。

仕事の段取りや指導で苦労することもありますが、リーダーとしての仕事にはやり甲斐があります。

■ 働く上での目標などがあれば教えてください

体力がある限り、この仕事を続けていきたいと思っています。

周りのスタッフのためにも、さらに働きやすい環境作りができればと思っています。

■ 一緒に働くスタッフから見た米山さん

  • 仕事の取り組み方、厳しさだけでなく、社会人としての常識・マナーなどいろいろなことを教えてくれる頼りがいのある先輩です。
  • 自分の父親のような世代ですが、いつも明るく、スタッフのために汗水流して清掃業務に一生懸命取り組む姿に、自分も頑張らないといけないと刺激を受けます。

■株式会社 エー・オー・シーについて

設立 平成3年5月8日(1991年)
事業内容 職業紹介・労働者派遣業(業務請負業・人材派遣業・有料職業紹介事業)
本社所在地 金沢市広岡1丁目3番20号
代表者 代表取締役社長 藤平 幸彦
ワーク・ライフ・バランスへの取組 平成24年度 金沢市はたらく人にやさしい事業所表彰
平成28年度 高年齢者雇用開発コンテスト 理事長表彰特別賞

■ シニア人材活用のきっかけをお聞かせください

(お話)モノづくりサポート室/モノづくり強化カイゼン工房 チーフエキスパート 橋本 泰宏 氏

会社創設以来、従業員の高い行動力で業績を伸ばしてきましたが、より質の高い人材サービスの提供、コンプライアンス経営を実践するために、長年培った高い技能、知識、経験を有した高年齢者を積極的に採用し、「コンプライアンス統括本部」及び「モノづくりサポート室」を立ち上げました。

これにより、個々の業務のバラツキがなくなり、適正な業務運営・安定したサービス提供・顧客満足につなげることができ、会社のレベル向上、サービス品質向上に大きく貢献しています。これ以降、高年齢者の活用は会社を発展させていくために必要不可欠かつ重要なものであると認識したことがきっかけです。

■ シニア人材活用のメリットは何ですか?

長年培った高い技能、知識、経験に基づく品質・サービスの向上、安定したサービス提供、顧客満足の実現ができることです。また、スタッフの指導、リーダー教育なども行うことで、技能継承、世代を超越した従業員間のコミュニケーション及び職場の雰囲気向上にもつながっています。

シニア人材の活用を継続したことが、様々な受賞や認証取得にも結びつき、企業としての付加価値を付けることにつながりました。

■ 職場環境等で配慮されていることはありますか?

雇用形態、勤務形態、役職等については、健康上、就業上特に問題が無ければ定年前の条件を継承していますが、契約を延長する高年齢者の希望に応じて柔軟に対応しています。

また、福利厚生として「資格取得制度」も実施しており、年齢にかかわりなく会社が全額負担して資格取得を推進しています。この制度により、フォークリフト、玉掛け、第一種衛生管理者、危険物取扱者など、延べ500人以上(2019年10月現在)が取得し、高年齢者のキャリア形成、雇用安定につながっています。

その他、「インフルエンザ予防接種」を全社員対象に全額会社負担で実施しています。特に重症化しやすい高年齢者に健康面の配慮をしています。

「定時デー導入」として、全従業員に定時デーを定め、過重労働にならないよう配慮しています。

さらに、慰安旅行を年1回実施し、高年齢層と若年層との従業員の交流を深め、モチベーション向上に努めています。

■ 企業内・外でどのような反応がありますか?

【社内】

  • 今の業務にしっかり取り組めば、年齢に関わらず働き続けられることがわかり、老後の心配がなくなった。
  • 定年後の健康や家庭の状況に応じて柔軟な働き方ができそうだ。
  • 会社負担による資格取得は、自身のキャリア形成にもつながり、とてもありがたい。

【社外】

  • (独)高齢・障害・求職者雇用支援機構(厚労省共催)より、「平成28年度 高年齢者雇用開発コンテスト理事長表彰特別賞」を受賞
  • (独)高齢・障害・求職者雇用支援機構発刊の「エルダー先進事例集」及び 雑誌「エルダー」にも掲載
  • (独)高齢・障害・求職者雇用支援機構主催:「高年齢者雇用推進セミナー2016」で講演

※先進的に高年齢者を活用している企業として高く評価されている。

■企業としてシニア人材活用を推進する上で重要なことは何ですか?

今後、企業の事業を発展させていく上でも、高年齢者の方の豊富な知識や経験は大変重要であると考えています。

弊社は、人材サービスを通じて、地域に貢献するということを理念としており、高年齢者の方の豊富な知識や経験を積極的に活用することによって、発展する企業の皆様への貢献にもつながると考えます。

そういう意味でも、高年齢者の方がより社会で活躍していくということが重要だと思います。