チャレンジ報告「株式会社 越村商店」

名 称:株式会社 越村商店
所在地:金沢市湊1-29-2
主業種:産業廃棄物処分業(リサイクル業)
従業員:140名

最終報告(2020年7月)

■有給休暇取得率日本一(=100%)を目指す(継続)

社員には年間取得予定や、誕生日有給など、いろいろな方法で有給を取っていくことが当たり前になってきました。2019年度の取得率は、なんと89%、2020年度四半期の取得率は42%となっています。

■業務の効率化:1現場あたりの回収時間の短縮(継続)

顧客自体の排出量が減っていることもあり、じわじわと効果が出てきています。

新型コロナウイルス感染拡大の影響による働き方の変化や工夫など    

顧客からの排出量が減っている中、回収頻度を減らして従業員に有給取得を促すチャンスになった側面もあります。感染防止対策としては、感染者が出ても事業継続できる(どこかで感染者が出ても、他店からの人員でカバーできる)ように、各店へ人員を分散したり、会議などはリモートで行ったりしています。        

当初は現場中心の会社なので、リモートは難しいかなと考えていましたが、やってみると意外と便利で、場所に依存しないコミュニケーション(今までは、ミーティングするために時間を割いて集まったりなど)ができたことは今後も継続していきたいと考えています。  


今後への意欲、思いなど    

 当社の経営理念である“時代にニーズについて常に変貌する”の通り、コロナ禍の中での新しい事業の進め方、働き方、休み方を模索していかなければならないと考えています。

  

経過報告 Vol.1(2019年12月)

取組の目的・きっかけは…

“有給休暇取得率日本一”に取り組むことで、生産性の向上や、多様な人材の活用をさらに進め、従業員が誇りや喜びを感じられるように、働き甲斐のある職場づくりを推進していくためです。

また、このような取り組みを行っているというブランドを形作る第一歩として、チャレンジ宣言企業に応募しました。

これまでの取組・経過・成果

■有給休暇取得率日本一(=100%)を目指す

取組開始から9月末までの取得率は50%でした。仕事の取扱量を見ても、前年同月比で下がっていません。仕事の量を下げずに、休暇取得を進めることができています。

  • 取扱数量の推移
     2017年10月~2018年09月 99.796t
    →2018年10月~2019年09月 102.447t

一見無茶な取り組みにも見えますが、やる気ひとつで(もちろん現場での様々な苦労があると思いますが)結果が変わるものだと思っています。

また、生産性改善の取り組みとして、回収現場に容器を設置して、回収時間の短縮を図る取り組みを始めています。試験的に実施していますが、効果が出ることがわかりましたので、今後計画的に改善件数を積み上げていきたいと思っています。

業務改善例(置き場の改善)

Before:毎日の清掃の水が流れ込み、水濡れした段ボールの回収が困難
After:パレット上に保管することで、水濡れが解消し、回収作業が楽に

Before
After

取組を進める中で感じること・生じた悩み

今までがそもそも有給休暇を“取る”気がなかったのだと思います。

様々な原因があると思いますが、“休暇を取ってまでしたいことがない、休暇を取ることに罪悪感を持っている“ことがあるのではないか?
休暇を取ってでもしたいことがあるようなライフスタイルの提案などが必要だと感じています。

また、単に休暇をとるだけでなく、同時に作業の効率化、共有化も必要です。生産性を改善しながら、有意義な休暇を取り、“いい会社”であることを、社外の人に共感してもらい、いい人材を集める、循環を作っていきたいです。

今後に向けて

今後は、有給休暇取得の支援制度(リフレッシュ休暇制度)や、会社全体で各業務のフォローを行うアラート制度などを行います。

休暇をとることの意味を考え、共有するためにも、社内広報を活用し、休暇取得のポジティブなイメージを高めていき、前向きに取得しやすい環境を作っていきます。

また、それに付随して生産性の向上、技能の共有を図り、目標に向かって取り組んでいきます。