チャレンジ報告「第一電機工業 株式会社」

名 称:第一電機工業株式会社
所在地:金沢市森戸1-166
主業種:建設業(総合設備工事)
従業員:189名

最終報告(2021年7月)

取組内容・経過・効果

1.R3.4月は、女性現場担当者1名採用、取組期間全期間で
 4名新規新卒を採用し、目標値の全体割合15%以上に対し
 て12%となった。
 採用については、徐々に伸びており、先輩女性をロールモ
 デルとして育成中。次年度も2名採用内定しており、今後
 も継続していく。

2.定期健康診断は100%実施、有所見者の2次健診率が57%
 。健診後に本人へ総務担当者から個別に書面とメールにて
 受診勧奨を行っているが現場業務を理由に伸び悩んでいる。
 健診結果においては、毎年有所見で特に治療等が必要ない
 ものもあり2次健診率が頭打ちのところも見受けられるので、
 継続的に個別対応で書面とメールにて受診勧奨を継続してい
 く。

3.ノー残業デーを毎週1回設け、社内放送・グループウェア
 スケジュールにて業務にメリハリを持たせている。
 ノー残業デーは、内業中心の社員へは定着してきた。現場で
 業務を行う社員へは自由が利かない所もあるが、少しずつは
 意識に変化は見受けられる。

■新型コロナウイルス感染拡大の影響による働き方の変化や工夫

一部継続取組の他、全従業員へ非接触型温度計配布、本社社屋出入口に3カ所モニター型非接触温度計を配置し日々の体温測定と来客の方へも検温をお願いしている。また、抗体検査キットを社内備蓄し対応スピードをアップさせた(PCR検査前に簡易で検査)。
定例的な会議もWEBを多用する様になってきており、移動時間や旅費交通費が一部削減出来ている。
2年続けて社内での親睦行事が実施出来ていない為、新規採用者と懇親の場がなく困っている部門も見受けられる。ただ、教育訓練や安全大会等は広い会場スペースを確保したり、人数制限や複数回に分けて対応。

■今後への意欲、思い

今回宣言させて頂いた事項については、引続き継続して取り組む。
健康経営を推進する中、運動イベントや健康セミナー等も取り入れ新しいスタイルを構築中。
新型コロナウイルス感染対応については、今後もワクチン接種との兼ね合いから続くと思われるが新しい生活・仕事のスタイルと捉えて前向きに考えて行きたい。
また、来年から施行される法対応についても、遅れることなく社内ルール制定や変更を実施して真の働きやすい環境構築に向け働き方改革を進める。

経過報告 Vol.2(2020年7月)

■女性社員の採用と育成(継続) 

・女性現場事務職新規3名採用 

・治療と仕事の両立支援を自社制度で制定

・育児休暇制度の時間解釈等を柔軟に変更 

・出産祝い金の見直し等の規定改訂も本年度実施済

 ■定期健康診断の実施及びフォロー(継続) 

・定期健康診断100%を目指し受診中

・女性社員の検診オプションの費用を全額会社負担に変更

■仕事と生活の双方の充実推進(継続)

今年度より従来のノー残業デーを月2日から3日に増やした


新型コロナウイルス感染拡大の影響による働き方の変化や工夫など

・一部社員による在宅勤務や会社内の要員を分散させて勤務、社内においても極力他部門社員との接触回避

・モバイルPCを配置し、WEB会議システムの試験運用等

・執務室内の密接回避の為、別途執務室を分けて業務中(賃貸物件を利用し、1フロアの要員を2フロアに分けた)  


今後への意欲、思いなど

中小企業に対する法改正の猶予期間も順次終了していく為、従業員へのしわ寄せが発生しないよう、早め早めにルール改訂等を行っていき、働き方改革実行による新規採用・定着を推し進めていきたい。  


経過報告 Vol.1(2019年12月)

取組の目的・きっかけは…

働き方改革の色々な方策に取り組む中で、従業員が働きやすい環境・仕組みを早急に定着させ従業員の新規採用・定着を進め、これから加速する少子高齢化に向けて企業の安定を図りたいため。

これまでの取組・経過・効果

■女性社員の採用と育成

  • 女性現場事務職の新規採用(R2.採用内定3名)、女性現場事務職のCADスクール受講
  • 治療と仕事の両立支援の取組について、自社制度として策定中

※女性社員が徐々に増えることにより、社内の雰囲気に変化が生まれ始めています。(男性身なり、挨拶、女性への期待感など)

■定期健康診断の実施及びフォロー

  • 定期健康診断100%実施、有所見者の二次健診等を一覧表を作成し各部門長から該当者に対して受診指導 (健診結果集約中)

※健康に関して繰り返し自身の体を知ってもらいケアする事を伝達し結果確認まで実施していきたいと考えています。

■仕事と生活の双方の充実推進(第一水曜日、第三土曜日のノー残業デー)

  • 朝礼時の声掛け・社内ポスター掲示・当日夕方の社内放送を実施した結果、今期現段階での実施率は82%

※上記に加え、社内ポータル掲示板での前日告知等も11月より開始しました。

取組を進める中で感じること・課題

労働時間に関して、建設業の構造的な問題で時間外上限規制が出来ても請負形態の中、下の会社へのしわ寄せはまだまだあると感じています。

色々な業種が輻輳する建設現場では、発注者から全てにおいて毎週休めるような適正な工期で行わなければ土曜日出勤(時間外カウント)等が無くならず、結果的に仕事を選択することも、今後、働き手不足の中、十分に考えられることと思っています。

交代要員がいればいいですが、中小企業には少子高齢化、採用難等課題も多くなってきています。

今後に向けて

出来ることを少しずつ一歩一歩進めていき、従業員の満足度が向上しワークライフバランスが上手くとれればいいと思っています。