チャレンジ報告「若松梱包運輸倉庫 株式会社」

働き方改革チャレンジ宣言(2018年7月12日)

男女を問わず、ライフキャリアに合わせた働き方を実現し、環境の変化に対応し続ける、強い組織の構築を目指します。

名 称:若松梱包運輸倉庫 株式会社
所在地:金沢市福増町北855
主業種:運輸業
従業員:180名

【取組期間】2018年7月~2021年3月
【取組目標】《女性ドライバー比率を2018年比で3%向上します》

  1. ワーク・ライフ・バランスを支える職場を実現します
  2. 「居心地」と「刺激」が両立する職場を実現します
  3. 全従業員が、男女ともに活躍できる職場を実現します

最終報告(2020年10月)

■人事/労務管理領域のIT化と評価制度の見直し

労務管理システムの刷新を行いました。部署ごとにリアルタイムに労働時間や休日の取得状況などを確認できる仕組みであり、労働環境の改善推進につなげています。

時差出勤制度の導入を試験的に行っています。繁閑にあわせた業務運用による労働時間削減のほか、仕事とプライベートの両立への効果も期待します。  

新たな評価制度の導入を開始しています。部門や職種を問わず、それぞれの働きが正しく評価され、組織と個人が共に成長できる仕組みをつくります。

■多様な人材の確保と活用

■物流現場における女性活躍の拡大(継続)

今年4月からも、倉庫・ドライバー部門へ女性社員の新規採用を行いました。女性社員の定着率維持もひとつの目標として、取り組みを継続します。     

■新型コロナウイルス感染拡大の影響による働き方改革の変化や工夫など 

社内での会議や、社外とのコミュニケーションなどにおいてはリモート化が一気に広がりました。一方で、本業である物流の現場業務は代替不能なものであるなか、徹底した対策が、働くことそのものに組み込まれました。また、本年度は「健康経営優良法人2020」の認定を受け、今後とも感染症対策に限らず、従業員が安心して健康に働ける職場環境を目指します。


今後への思い

新型コロナウイルス感染拡大の影響により、これまでの働き方から変化が生じる場面も多くありました。従来課題としている現場業務の省力化・効率化などは、新型コロナ以降の新しい働き方にフィットすることと同時に、多様な人材が活躍できる環境作りにもつながり、引き続き推進に努めます。   


経過報告 Vol.3(2019年12月)

■物流業務の改善を目指した対外協力(継続)
物流業界における生産性の向上・効率化と、労働環境の改善を目指す「ホワイト物流推進運動」に参画すると共に、自主行動宣言書の提出を行っています。    

施策のひとつとして、荷主であるメーカー様へ向け、お得意先(お届け先)での荷待ち時間や付帯作業の効率化をお願いする書面を発信しました。さらに、荷主からお得意先への取り組みに関する申し入れの結果、一部のお得意先からは改善への返答を頂けました。

しかしながら、お得意先においても人手不足は深刻であり、抜本的な解決はいまだに難しい現状があります。

■多様な人材の確保と活用

■物流現場における女性活躍の拡大(継続)
昨年度までにひきつづき、新卒・中途人材ともに幅広い確保をすすめています。とくに2020年度の新卒者については、倉庫部門・ドライバー部門のそれぞれに女性社員の採用も決定しています。

これら人材の育成・活用や、将来へ向けたキャリア形成などについての対応強化が今後も大きな課題であると考えています。

■働きやすい職場環境づくり
快適かつ、社員間のかかわりも促進できる刺激的な空間となるよう、休憩室のリニューアル計画(2020年春に着工予定)を進行中です。

また、本年度は「金沢城リレーマラソン」に協賛のうえ、社内イベントとしてランナーやボランティアでの社員の参加を行いました。今後は社員の健康推進にむけた取り組みも拡大していきたいです。

今後に向けて

取り組みの開始より一年が経過しています。これまで組織変革を目指す取り組みを中心に実施してきましたが、働き方改革にかかわる定量的な効果はなかなか見えづらいと感じています。

今後の取り組みとしては、働き方の実態を可視化したうえで対策を考えていく必要があり、社内外の関係者すべての協力が欠かせません。一方で、働き方改革の好循環を生み出していくためには、さまざまなチャレンジを手段は選ぶことなく続けていくことも重要であると思います。

経過報告 Vol.2(2019年6月)

取組内容・経過・効果

■物流業務の改善を目指した対外協力
輸送に関わる付帯作業を軽減するべく、お届け先との直接の協議の上、配送時間帯の変更および、優先的な荷降ろしを実施しています。配送時の拘束時間削減を通じて、ドライバーの環境改善を目指すものです。
理解と協力を頂けるお届け先の更なる拡大が、今後の課題でもあります。

■人事/労務管理領域のIT化と、評価制度の見直し

■ダイバーシティ意識向上のための研修
本年4月より、聴覚に障害をもった社員が入社しています。これに向けて定例教育の機会を利用し、社員に対する手話研修を実施しました。社内のコミュニケーション活性にも繋がり、今後も継続した取り組みを予定しています。

■物流現場における女性活躍の拡大(継続)
本年4月より、2名の女性倉庫員が入社しています。今後の確実な定着を図るとともに、活躍できる場をさらに拡大していきます。
休憩室・更衣室のリニューアル計画なども含め、女性からの目線を職場環境改善に活かしています。

今後に向けて

昨今の天災や恒常的な人材不足などにより、業界では一部、輸送体系を見直す動きもみられます。社内における効率化を目指す取り組みを継続するほか、対外的な働きかけにも注力します。

また、女性のみに限らず、高齢者・障がい者を含めた幅広い人材を活用し、社員それぞれが成長を目指すことのできるよう、多面的な組織づくりの推進を続けます。

経過報告 Vol.1(2018年12月)

これまでの取組

  • 本チャレンジ宣言に先立ち導入した執行役員制度の下、組織改編を目指して業務分析に着手しました。また、外部講師を招き管理者レベルでのマネジメント研修(全4回)を実施しました。
  • 物流業務を含めた、作業の省力化/自動化のための技術検証を行っています。
  • 休憩室と更衣室のリニューアルに向け、設計者との打ち合わせを進めています。

経過・効果(成果も課題も)

■管理者研修
会社の向かうべき方向性・挑戦意識を共有することができました。
一方で、組織や業務上の課題点も徐々に可視化されており、取り組みはここからが本番です。

■物流現場における女性活躍
序幕として、新たに女性倉庫員の採用を決定しています。

■休憩室と更衣室のリニューアル
物流企業として相応しく、また、皆が安らげる空間をつくるための方向性を模索しています。

今後に向けて(目標、意欲)

取組目標の達成へ向けて、まずは組織全体が自律的に活動できる環境の醸成を目指しています。

それぞれの社員が現状を確実に認識し、将来を考えることを通じて、新たなチャレンジに取り組む力も身に着けていけるものと確信しました。