チャレンジ報告「医療法人社団博友会 金沢西病院」
働き方改革チャレンジ宣言(2018年7月12日)
職員のワークライフバランスを推進し、職員の子育てや介護に柔軟に支援できる体制の確立、専門性を発揮できる職員の採用など、性別や世代を超え職員だれもが働きやすい職場づくりに取り組みます。
名 称:医療法人社団博友会 金沢西病院
所在地:金沢市駅西本町6-15-41
主業種:医療・福祉
従業員:260名
【取組期間】2018年7月~2020年3月
【取組目標】
- 2017年度に1万2500時間あった職員の総時間外労働時間を2019年度末迄に6000時間以下に半減します。
- 2017年度に平均33%あった職員の平均有給休暇取得率を2019度末迄に40%以上に向上いたします。
- 従来の職員雇用制度に加えて、「年俸制専門職員制度」を2018年7月から導入いたします。
- 2017年度に27%あった1年以内退職率を、2019年度末までに20%以下になるよう離職防止いたします。
関連ファイル
- チャレンジ宣言書(金沢西病院).pdf (1.22MB)
経過報告 Vol.3(2019年12月)
取組内容・経過・効果
■在宅部門においてタブレット端末の台数を増加
ICTを活用した院内外の連絡調整に係る時間短縮に取り組んだ。
夜間に緊急コールが入った場合、一旦事務所に立ち寄り情報収集をしてからサービス利用者宅へ向うことが拘束時間を長引かせ、時間のロスにつながっていた。
タブレットで情報収集が行えるようになり、直接サービス利用者宅に向えるようになった。また、別宅訪問中に新たな指示が入ったり、状況に変化が生じた場合においても、訪問先でタブレットから情報収集できるようになった。
タブレットによるメール連絡や、画像・動画を用いた記録物の共有が可能となり、院内・院外を問わず、医師・薬剤師・看護師・ケアマネジャー等との連絡調整時間、申し送り時間の短縮につながった。
金沢市医師会「ハートネットホスピタル」を用いた情報共有、連携が訪問先で行えるようになった。
未来の業務効率アップと時間外労働時間削減につながるとはいえ、タブレット端末を最大限に活用するための準備や入力作業に大きな労力を要した。
今後に向けて
ロスの少ない就業による時間外労働時間の減少が、職員一人ひとりの豊かなライフスタイルの確立につながるよう取り組みを続けていく。
経過報告 Vol.2(2019年6月)
■取組目標1「職員の総時間外労働時間を半減」について
経過・効果
2018年度 7769時間(概算)←2017年度 1万2500時間
ノー残業デーを設けたことが、終業時間を意識した業務の実行につながった。一方で、育児休暇取得者等のリカバーを理由に残業時間が増えた従業員もいた。
担当スクロール制開始以降、互いをカバー、フォローアップし合う協力関係が生まれている。
取り組みの一環として、平成31年3月25日に「石川県をとりまく環境と働き方改革」と題した研修会を開催し理解を深めた。
今後に向けて
働き方改革の取り組みにはすべての企業に対応するような共通のマニュアルがないことから、当法人に合うものを形づくっていきたい。
引き続き固定観念を捨てて発想の転換を促しつつ、お互い様の風土づくりに注力していきたい。
経過報告 Vol.1(2018年12月)
これまでの取組
- 法人の現状を総合的に分析し総括した。
- 電子カルテを更に効果的に活用するための方策を検討した。
- ノー残業デー プラスワン (月2日+1日)を実行した。
- 事務部門において、担当スクロール制(担当業務を定期的にローテーションさせる)を導入した。
- 年俸制専門職員制度を導入した。
- 個人の暮らしや悩みにフォーカスした研修の企画、開催に取り組んだ。
経過・効果(成果も課題も)
■ノー残業デー プラス1
ノー残業デー以外の日においても、終業時間を意識した業務の実行が定着しつつある。
■担当スクロール制
導入以降、これまで以上に声を掛け合うようになり、互いの業務を補完できるようになった。
以前と比較して、業務量、進捗状況の透明度が増した。
改良が必要な部分や見えてきた課題についてはアイデアを募り、取り組んでいきたい。
■個人の暮らしや悩みにフォーカスした研修
各回好評を博している。今後もニーズをふまえた研修を企画していく。
今後に向けて(目標、意欲など)
高い技術と知識に加え、迅速な手技と判断が求められる医業におけるワークライフバランスの推進と、職員の子育てや介護を柔軟に支援できる体制を確立していく。
仕事を続ける喜び、幸せ、満足感がよりいっそう浸透するように取り組みを継続し、時間の概念を見失わない、精神論で片付けない働き方改革をすすめていきたい。